
『母よ、殺すな』by 横塚晃一(2007、生活書院)
「社会復帰」させられてたまるか!「リハビリ」なんかしてやるもんか!
とゆう横塚氏の主張には、
一見もっともらしい「社会復帰」とゆうコトバのおもたさに
時々ぐるぢー思いをしている脳性マヒでないわだぐぢ(誰?)
にも、噛めば噛むほどシビレる電気うなぎのスルメ干しの
ような強烈なマッサージ効果を味わいました。
横塚氏の言う、「社会復帰」させられてたまるか!、は、
生産性最優先で、他には何の価値基準もない「社会」なら、
そんな「社会」の常識はぶっ壊してやるぅ。
とゆう言葉のうわべだけをみると
え?と思うひともいそうかも?なのですが、
「社会」の常識に押しつぶされた母親が、
脳性マヒのこどもを実際にころしてしまっただけでなく、
それを止む無しと同情する世間が「現実」としてなかで、
このままでは、自分たちも早かれ遅かれころされてしまうやんけー。
とゆう切迫感から生まれた横塚氏や「青い芝」の
どこまでも現実的で実際的な社会じょうしき拒否の活動とコトバは
コトバとからだが数珠つなぎになっているような生身の手応えで
論理性とか客観性とかゆう冷ややかなだけで中立的でも何でもない
差別の温室のようなカベをそよ風のようにかるがる通り抜け、
ただの一読者とゆう立場をぐらぐらと揺らしてくれるのでし
た。
脳性マヒ者を日夜苦しめている差別を、脳性マヒでないヒトたちが
苦しんでいる他の差別もろもろと、安易に気やすくゴチャマゼには
してくれるな!と横塚氏は釘をさしているのは当然のこと
なのですが、とはいうものの。
生産性最優先どころか、
生産性も非生産もすべてお金に換算すればいいと信じているような、
むきだしの金銭欲最優先が「社会」の常識であるかのような妄言を
公言して恥もしらないヒトたちが
セレ部(?!)ぢゃ何ぢゃとチヤホヤされて
小学生の生活や意識までを変てこな状態に歪めている昨日、一昨日。
かつて脳性まひ者をころしたのとまったく同じ論理のどつぼの中に
ニホンぢんの大多数が投げ込まれている現実を、
もし横塚氏がみたら、どんなに悲しまれるでしお。。
健常者とゆうすごく変なコトバでくくられているわだぐぢたち(誰々?)も
とーても苦ぢいです。。
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この本のなかみは、
・1978年7月に著者・横塚晃一氏が亡くなられた後に刊行された
『増補 母よ、殺すな』(1983、すずさわ書店)が柱になっていて、
『増補 母よ、殺すな』には、
・すずさわ書店から1975年に刊行された初版本の誤字誤植を訂正したものと、
「付録」頁で、
・横塚晃一氏夫人の横塚りえ氏(「え」は、ワ行(?)のむつかしいヒラガナの「え」
で文中に印刷されてるのですが、入力できませんですた)が中心になって
刊行された介護記録からの抜粋。
が収録されていたらしいのですが、
この生活書院版のためにさらに、
・単行本未収録の横塚晃一氏の「書き物と発言」
・追悼文
・映画「さようならCP」シナリオ
・青い芝の会年表(結成から横塚晃一氏死去まで)
・立岩真也氏の解説。
・参考文献一覧
などがつけくわえられています。
なかで、晃一氏夫人の横塚りえ氏が書かれている文章は、
晃一氏の文章以上に痛切で、
晃一氏のしごとが、時代の制約につながれた「ヲトコ」の仕事
だったことについて、考えなくてはいけないことを
知らせてくれています。。
そして、詩人横田弘氏のコトバの圧倒的なビユチフルさ。
晃一氏の文章からだけでは知る事ができない「青い芝」の活動に
ついて、友人のひとたちの追悼文を読んで初めて片鱗が
わかることもあるのですが、「青い芝」の活動を知る、
という意味では、この本は、ごく一面的にしか、
役に立たないようで、それがこの本の趣旨とは一応別のテーマ
なのはそのとおりかもなのですが、
追悼文のなかで矢田龍司触れられている
バス乗車拒否事件をきっかけにした、
溝ノ口駅頭バス27時間バスろう城闘争(川崎バス闘争?)を
収録の年表に明記しない、という配慮(?)は
ギモンをかんじますた。。
そしてとりあえず、溝ノ口駅頭バス27時間バスろう城、で
ぺこぽこ検索してみました。。
http://asakayu-ho.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_58df.html
http://asakayu-ho.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_327d.html
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/ce/2007/sk01.pdf
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/eth/OJ5/nozaki.pdf
ふべんきょおで、巻末の「文献」のなかに
いままでに読んだ事のある本が1冊もないのですが、
中で、これから読んでみたい本うちに
『否定されるいのちからの問い--脳性マヒ者として生きて:
横田弘対談集』(2004、現代書館)
とゆー本があるのですが、
『母よ、殺すな!』も、ひとことでいえば、
正に「否定されるいのちからの問い」そのもの。
「愛」や「正義」とゆー超巨大パワーをふりまわして
いのちを否定し、葬りさろうとする時代のなかで、
ぢぶんたちのいのちを否定してくる他人たちの姿にふれる
ことが極端に多過ぎる立場に置かれた著者のコトバが、
まぶしいほど輝いてみえるとゆー事実。
それを、時代のふしやわせのような他人事として語るのは
づいぶん恥かしいことだなーとおもったりして、
ぢぶん(誰?)も、ちょっと熱くなりました。。
そしてまた、表紙および収録写真でみる横塚氏の笑顔の
リアルパンクスみたいな可愛らしさ。
伝説、とか、名著、とかのラベルを拒否しながら
いまでも生きていて、これからも生きていく本だと
おもいました。。

