
昭和30年から昭和50年までの発売禁止(by「レコ倫」指定)曲と放送禁止(by民放連指定)曲のカタログ本で、通算20年ぶんの各年度ごとの発禁放禁歌の一覧表(曲名&歌手名ないし演奏者名、発売レコード会社)と、かなり大量の曲の歌詞(作詞者、作曲者、歌手名つき)がどっさり収録されていて、曲のメロディを知っているヒトには確かに「あんぐら歌集(そんぐぶっく)」、知らないヒトには「禁断詩集(ぽえむ)」として味わえるカタログっぽい本なのでした。リストを立ち読みしているとオドロイたことに、内田高子、安藤昇、矢吹健、梅宮辰夫など、まぼろしの廃盤解放同盟CDでお馴染みの歌手や役者の名前がぞろぞろ。應蘭芳の名曲「渚の歓喜(エクスタシー」の歌詞が、「現在の感覚からすると、なんだこれくらいで放禁なのか」と呆れる昭和元禄43年のピンクお色気物の一例として収録されていたりするサービスぶりに辛抱できなくなり、購入を決断。1050円なり。
家に帰ってぢっくりみると、過去の指定リストはくだらないオドロキの宝庫なのですて。
昭和35年、チャイノアフリカ打楽器隊「ジャングルの叫び」がA指定(歌詞もメロディも禁止)で5年間の放禁、昭和45年に再指定、昭和50年には再再指定で、合計15年間の放送禁止(この曲は森達也『放送禁止歌』に収録されている昭和58年改訂の要注意歌謡曲一覧表にもよくみたらまだ残ってますねー。「叫び」が「呼び」になってますけど。)だったり、トニー谷の「あなたのおなまえ何んてェの」が昭和39年に旋律は使用してもよいけど歌詞は禁止の放禁B指定を受けていたりとか。。
わだぐぢ(誰?)の愛唱曲でもある三浦正弘とアロハブラザースのあんまりにもばかみたいな「ラリラリ東京」なども、昭和43年に放送禁止(歌も曲もダメ指定)、昭和48年再指定で合計10年間も放送禁止になっていたんですねー。。。
収録されている歌詞の3分の2ぐらいはURCやエレック系を中心にしたフォーク系で、が、頭脳警察1stから採録された曲の歌詞が、森達也『放送禁止歌』(2000年、解放出版社)に収録されているものとちょと違うていて、『発禁放禁歌集』のほうがロングばーじょんになっているのがナゼなのか。再発盤も手元になくて確認できませんでしたが。。
とか何とか気がつくまま、まだらにダラダラしてしまいましたが、摩訶不思議な作用で黒く塗りつぶされたポエムが暗黒昭和の生き証人としてぶっきらぼうに立ち並んでいる紙面をめくっていると、古本とゆーもののありがたみをいまさらながら重い尻ました。。

あ、あんど、この本『発禁放禁歌集』の由来についてひとつ不明なことありますて、本書のおことわり書きによると、この本にはその前身として『禁じられた歌』とゆー本があり、そちらが「タイトル並びに装丁の不都合」を理由に絶版処分になったため、タイトルと装丁を変更した(たぶん内容は元のままの)新装版として改めて刊行したのがコチラ、『発禁放禁歌集』なのであります。とゆーのですが、調べてみると絶版『禁じられた歌』の生まれ年は『発禁放禁歌集』と同じ1977(昭和52年)刊行。画像けんさくでみることができたヤフ-オ-クション出品物の『禁じられた歌』のイラスト表紙をナナメから写した画像では、エレキギターをじゃーんと掻きむしっている長髪のあんちゃんが描いてあるだけのように見えるのですが、それが誰か特定の有名人を当時は連想させたとゆーことなのか、あんちゃんの黒目が左右別々にあっちこっちをむいているのが政治的に正しくなかったのか、よくわかりませんでした。。
変わるような変わらないような洋書8英語のご本)のハナシですが、ところ変わりましてアメり力での、ぢぶんの好みにそぐわない音楽をこの世から抹殺しようとする妄想にとりつかれたヒトたちの、音楽撲滅(ぼくめつ)活動のおとろしくもバカバカしい実態ヒストリー本『 禁断の楽曲:演奏禁止バンドと検閲された曲の歴史』を、当店どどいつ文庫でお取扱いちう。こちらもどうぞよろしくに。。
(続きは
アチラで

